酸素魚雷

魚雷の迷宮










  6. 魚雷の迷宮

 冒頭でも述べたが、旧帝国海軍オリジナルの画期的兵器「酸素魚雷」については、多くの作
 家、兵器マニアが解説しているが、安易に『エンジン』という言葉を使っているため、数多くの誤
 説・珍説が溢れ、まさに百花繚乱状態である。
 ここでは、その具体例のいくつかについて、見ていきたい。



  ・ 「連合艦隊 潜水艦」 
     著者:木俣滋郎;広済堂出版;初版:1977年11月10日

  ・ 「幻の秘密兵器」
    著者:木俣滋郎;光人社;初版:1998年 8月15日
      ※ 1977年12月広済堂出版から発行された単行本の文庫版

 ・ 「幻の秘密兵器」 
     近代戦史研究会著 ;廣済堂出版 ;初版:1994年12月20日

  ・ 「軍艦メカニズム図鑑 日本の駆逐艦」 
     著者:森恒英;グランプリ出版;初版:1995年 1月12日

 ・ コンバットAtoZシリーズ4 「図解 海軍水雷戦隊」 
     吉村雅弘[画]林譲治[文] 並木書房:1996年10月10日

 ・ 「パールハーバーの真実」 
     兵藤二十八著 PHP研究所; 初版:2005年12月19日

  ・ 「酸素魚雷は決戦兵器たりえたか」 
      瀬戸利春;イラスト:藤井祐二;歴史群像 No.76  2006 4月号 学研

  ・ 「日本海軍 小型潜水艇全史」 
      勝目純也;;歴史群像 No.157 2019.10月号;学研

 ・ 「超ワイド&精密図解 日本海軍艦艇図鑑」
   歴史群像編;学研;発行:2020年 9月04日


  ・ Wikipedia 「酸素魚雷」 
      最終更新:2020/2/10 7:07 版


  ・ 『九三式魚雷』説明図(大和ミュージアム)



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※ 蛇足
 ホワイトヘッド発明の魚雷は、冷たい空気(cold air)を圧縮して使用する冷走式であった
 が、後に、高圧蒸気を発生させる熱走式に改良された。この時、蒸気(steam)ではなく、熱
 空気(hot air)式と呼称されていたようである。(詳細未確認)
 ところで、九三式魚雷が酸素魚雷と呼ばれるようになったのは戦後のことであり、戦時中は、『酸
 素』という言葉を使わず、『第二空気』と称していた。
 あの、有名な大和級戦艦の主砲も、実口径が46センチであるというのは、世界中に知れ渡って
 いるが、当時の公称では、『九四式四○センチ砲』であった。
 酸素魚雷にせよ、46センチ砲にせよ、兵器である以上、核心部分の機密を守るため、あえて、
 別の言い方をするというのは当然の話である。
 『熱空気式』と書かれているから、単純に熱空気機関が使われていた、という訳にはいかないので
 ある。