酸素魚雷
魚雷の起動
3. 魚雷の配管系統
酸素魚雷の原動機が何であるかを調べるには、各種タンクと原動機の連結管路を示す管
系統図を見ればよい。
当時の魚雷の詳細な管系統図は、海軍水雷史刊行会発行の「海軍水雷史」に掲載さ
れているらしいが、現在では入手困難である。
しかし、「コンバットAtoZシリーズ 4 図解 海軍水雷戦隊」に掲載されている「九○式魚
雷」、「九一式魚雷」、「酸素魚雷」の管系統図は、この「海軍水雷史」が元ネタとなって
いるらしい。
したがって、本稿ではこの「コンバットAtoZシリーズ 4 図解 海軍水雷戦隊」の魚雷管系
統図に基づいて、魚雷の起動システムを解析してみたい。
さて、まずこれらの管系統図であるが、本当に正しいのか、というのが第一番目の問題であ
る。図中に表記されている部品呼称は元資料ではなく、転載する段階で追記された可能
性が考えられる。
例えば、 「酸素魚雷発動装置原理図 九三式魚雷一型」の管系統図が簡略化されて
いるのに対して、「九○式魚雷管系統図」では、「発停装置」を含めて詳細に記載されい
る。さらに、「九一式魚雷管系統図」では、舵の操舵系統までより詳細に記載されている。
ところが、九○式と九一式を見比べると、九一式では『気室』、『燃料室』、『清水室』、『潤
滑油室』が記載されているが、九○式では、『気室』、『燃料室』、『潤滑油室』しかない。
そこで、魚雷の起動を含めて考えるため、まず、各管系統が詳細に記載されている九一式
魚雷の機構について解析し、その結果を元にして、九○式魚雷、酸素魚雷の管系統につ
いて解析してみたい。
九一式魚雷管系統図
九○式魚雷管系統図
酸素魚雷発動装置原理図