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酸素魚雷

単動機関複動機関










   補足 1.  単動機関と往復動機関

  シリンダ内で、蒸気や燃焼ガスの圧力をピストンで受け止め、それをクランク機構によって回
  転動力に変換する、というのがいわゆるレシプロ機関であるが、蒸気圧や燃焼ガス圧をピス
  トンの片側で受け止めるのが、『単動機関』、ピストンの両側で受け止めるのが『往復動機
  関(複動機関)』である。


    ※ 単動機関はピストンの片側で圧力を受ける
             【単動機関】   



                               【往復動機関】      

  単気筒の4サイクルガソリンエンジンでは、燃焼(膨張)行程は、クランク軸2回転に1回
  なので、720度に1回である。このため、クランク軸の回転はギクシャクしたものとなる。そこ
  で回転を安定させるため、大型のフライホィールが必要となる。

  一方、単気筒の往複動式蒸気機関では、膨張行程はクランク軸1回転で2回なので、1
  80度に1回である。このため、クランク軸の回転はなだらかであり、フライホィールも小型で
 済む。つまり、往復動式蒸気機関は、実質、2気筒の単動蒸気機関と同等の作動特性
  を持っている、ということである。

  省スペース化を実現できる往復動機関であるが、レシプロ式のガソリンエンジンやディーゼル
  エンジンでは、蒸気に比べt燃焼ガスの圧力が高いため、ピストンをコンロッドを接続するクロ
  スヘッド部分の密閉構造が実現困難である。この結果、実用例は皆無である。


 ちなみに、本稿のテーマである魚雷では、

   ・ 星型4気筒単動蒸気圧モータ:四四式魚雷,六年式魚雷,八年式魚雷

   ・ 単気筒往復動蒸気圧モータ×2:八九式魚雷,九○式魚雷,九三式魚雷,九五式魚雷

   ・ 星型8気筒単動蒸気圧モータ:九一式魚雷

  となっている。


   
                   【 九三式魚雷 後部断面 】





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