酸素魚雷

蒸気機関_2









  
   1.2  実用蒸気機関

  クランク軸の高速回転に合わせてシリンダ内に流入流出するバルブの切換えを人間が手で
  操作することは不可能なので、実用蒸気機関ではピストンが上昇下降するタイミングに合
  わせて自動的に切り替える機構=「すべり弁」が付いている。


 

 シリンダボディ:内部をピストンとすべり弁が往復運動するための密閉ケース。

 すべり弁:上下に往復運動してシリンダボディにある穴を開閉するための弁。

 副ロッドピン:すべり弁と副コンロッドを連結する部品で、すべり弁と副コンロッド
         は、ピンを介して自由に回転することができる。

 副コンロッド:すべり弁とクランクシャフトを連結する部品。

 副クランクピン:副コンロッドとクランクシャフトを連結する部品で、副コンロッドと
          クランクシャフトはピンを介して自由に回転することができる。

 クランクシャフト:すべり弁を動かしながら、ピストンが受けた力を回転運動に変
           換する。ピストンの動作位置とすべり弁の動作位置が一定と
           なるように、クランクシャフト上での取り付け位置(位相)が
           決まっている。


 1)蒸気機関:ピストン下降行程
  

  1) シリンダは降下中、すべり弁は最上昇位置
      ボイラから供給された蒸気は、シリンダボディ上側の穴を通って
      シリンダ内に入り、ピストンを押し下げる。
      ピストン下側の残留蒸気は、シリンダボディ下側の穴を通って
      外部に排出される。


 2)蒸気機関:ピストン最下降位置
  

  2) シリンダは最降下位置、すべり弁は降下中
      すべり弁が下降することで、シリンダボディ上側の穴が閉じ、ボイ
      ラからの蒸気の供給が停止する。


 3)蒸気機関:ピストン上昇行程
  

  3) すべり弁は最降下位置、シリンダは上昇中
      降下中のすべり弁がシリンダボディ下側の穴を開けると、ボイラ
      から供給された蒸気は、下側の穴からシリンダ内に入り、ピスト
      ンを押し上げる
      ピストン上側の残留蒸気は、シリンダボディ上側の穴を通って
      外部に排出される。


 4)蒸気機関:ピストン最上昇位置
  

  4) シリンダは最上昇位置、すべり弁は上昇中
      すべり弁が上昇することで、シリンダボディ下側の穴が閉じ、ピス
      トンを押し上げていた蒸気の供給が停止する。


  以上のように、ピストンの上昇、下降のタイミングに合わせて、すべり弁が自動的に開閉する
  ことによって、クランクシャフトが回転を続けることになる。




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