概要
1933(昭和8)年に大日本帝国海軍が完成させた水上艦用の九三式魚雷、及び、そ
の数年後に開発された潜水艦用の九五式魚雷は、通称、『酸素魚雷』と呼ばれ、他国の
魚雷を大幅に凌ぐ高性能だったことから、ひと昔前に流行ったの「仮想戦記」では、酸素魚
雷で一発逆転勝利、というのが定番であった。
しかし、機械技術に疎い作家が安易に『エンジン』という言葉を使ったためであろうか、その原
動機の仕組みについては、数多くの誤解が蔓延しているのが現状である。
このままいけば、後50年もすれば、「酸素魚雷は燃料電池で動いていた」と言った珍説も
登場しかねない。
そこで、本サイトでは、主に酸素魚雷の原動機について解説するものである。
目次
1.原動機の基礎
2.エンジンとモータ
3. 魚雷の配管系統
4.魚雷駆動方式の変遷
5.まとめ
6.酸素魚雷の迷宮
7. 酸素魚雷 写真集
8.補足:魚雷の自動制御
9. 参考文献
補足1.ガソリンエンジン魚雷
更新:2020年11月22日
作成:2021年 7月18日